糖尿病とは、長期間のカロリーの過剰摂取や運動不足などが原因となり、糖分をコントロールする膵臓でつくられるインスリンというホルモンが不足したり、インスリンの作用が低下することなどが原因となって、血糖値が上昇するご病気です。
長期間血糖値が高い状態が続くと、体中の血管がしだいにぼろぼろになり、眼、腎臓、神経などの障害をきたしたり、心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈閉塞症などの重大な合併症をきたす可能性があります。合併症を防ぐためには、血糖値を適切な値にコントロールする必要があります。
また病気を放置し著明な高血糖になれば意識障害などで重症化してしまう可能性もあります。
糖尿病の初期には症状がほとんどなくご病気にかかられていることに気がつきません。血糖値が高くなってくると、喉の乾きを感じるようになり、水分を多量にとるようになります。また、お小水も多量に出るようになり、夜間におトイレに起きることも増えます。
なんとなく体がだるい感じがし、体重が減少していくこともあります。
人により症状はさまざまです。
早期の診断治療が重要です。定期的な健康診断が早期発見につながりますので特に症状のない方も年1回など定期的な健康診断をお受けください。
お気になる症状がある方はご遠慮なく受診し検査を受けていただければと思います。
糖尿病は血液検査で簡単にチェックすることが可能です。お気軽に検査にお立ち寄りください。
糖尿病の治療は、食事療法、運動療法、薬物療法の3本柱があります。血糖値を正常域で維持することを目標にコントロールを行い、合併症を防ぐことを目的としています。
体格や日頃の運動量にあわせ適切なカロリーの摂取をこころがけます。バランスのよい食事が重要です。
ジュースやスポーツドリンクなど糖分が含まれる飲料は糖分が容易に体に吸収され血糖値があがりやすくなります。血糖の高い方は控える必要があります。
飲酒や飲酒に伴うおつまみのとりすぎも気をつけてください。
体調やお体の状態に応じた運動が血糖値のコントロールにつながります。散歩程度や通勤での歩行からでけっこうですので、運動の習慣をつけることが大事です。
薬物療法には、飲み薬による治療と、インスリン注射の治療があります。
ご病状に応じ治療方法を提案させていただきます。